絶対にわかるWindows Server 2012 R2 ライセンスガイド

【重要】
ライセンスのカウント方法が、Windows Server 2016 で変更になりました。2012 の場合でも2016のライセンスを購入して、2012を利用することになります。

絶対にわかるWindows Server 2016 ライセンスガイド

以下は古い情報なので、↑ を見てください

こんにちは。松沢英俊です。8月に入って本格的に暑くなり、ビールが美味しい季節となってきました。先日行われた東京都知事選は小池百合子氏が圧勝し、史上初の女性都知事が誕生しました。ここ最近の女性の活躍は目覚ましいものがありますね。2014年、STAP細胞ねつ造で世間を騒がせた小保方晴子氏、2015年、ゲスの極みの川谷絵音との不倫問題で世間を騒がせたベッキー氏、さらに世界に目をむけると米国初の大統領になるだろうと期待されているヒラリー・クリントン氏… 僕も女性たちに負けないように、これまで以上に精進していく所存でございます。

さて、今回はWindows Server 2012R2のライセンスの数え方についてオンライン勉強会を開催したいと思います。

1. 物理環境におけるWindows Server 2012 R2の考え方

Windows Server 2012R2 Standard のライセンスの基本的な考え方は、プロセッサの数だ。物理サーバに搭載されているプロセッサ 2つにつき1ライセンス必要となる。早速ケーススタディをしていくこととしよう。下の図のケース1ではプロセッサをひとつ搭載した物理サーバにWindowsを導入している。この場合プロセッサ数が2以下のため、必要となるライセンス数は1つだ。コア数は関係ない。次にケース2。この場合もやはり物理サーバのプロセッサが2プロセッサ以下なので、必要となるライセンス数は2となる。ケース3では物サーバのプロセッサ数が4つなので、2ライセンス必要になる。
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次にケース4を考えてみよう。プロセッサを1つ搭載した、物理サーバが2台、合計2プロセッサだが、必要なライセンス数は2となる。物理サーバごとにライセンスを考えないといけないのだ。1ライセンスで2プロセッサだから、サーバ1台に付き、0.5ライセンス割り当てて、合計1ライセンスというよな考え方は残念ながらできない。
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さらに理解を深めるためにケース5、ケース6を紹介するが詳細は解説しない。ケース4と全く同じ理論だからだ。自身でライセンスがいくつ必要か考えてみるとよいだろう。
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次にvMware 環境におけるライセンスの考え方について説明する

2. vSphre環境におけるWin Server 2012 R2 Stdライセンスの考え方

まず、仮想環境における基本的なWindows Server 2012R2 Standardの基本的な考え方はこうだ。次の方法でライセンスをカウント。ライセンス数が多い方が適用される
①物理サーバ に搭載しているプロセッサ 2つにつき1ライセンス
②物理サーバで動作する仮想マシン2台につき1ライセンス

最初はわかりづらいと思うので、具体的なケースで確認していくことにする。まずケース7ケース8、物理サーバのプロセッサ数は1、仮想マシンは1台なので、上記の①、②のどちらで考えても、必要なWindowsのライセンス数は1となる。
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ケース9は仮想マシンベースで考えるとWindowsが1台なので1ライセンスだが、物理サーバの搭載プロセッサ数で考えると2ライセンス。多くなる方が適用されるので、ケース9で必要なWindowsのライセンス数は2ライセンスとなる。ケース10も同様である。
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ケース 7~10まではあえて、仮想マシンに割り当てるプロセッサ数、コア数を記載したが、これはライセンス数を考えるうえでは無視してよい。対象となるのは物理サーバのプロセッサ数、物理サーバ上の仮想マシンの台数である。ケース11、12も同じ考え方。あえて解説はしないので、ご自身で考えてみていただきたい。

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ここまででESXi 1台構成におけるライセンスの考え方を解説した。次にESXi 複数環境のおけるWindows ライセンスの考え方を説明することとする。

3. ESXi複数環境、vSphreHA環境におけるWin Server 2012 R2 Stdライセンスの考え方

次にESXiが複数台ある場合のWindows ライセンスの考え方について説明しよう。まず、物理サーバ1号機、プロセッサが2つなので、プロセッサでカウントすると1ライセンスだが、仮想マシンが3台あるため、2ライセンス必要になる。よって1号機は2ライセンス。2号機は物理サーバのプロセッサ数でカウントすると、1ライセンス。仮想マシンの数も1台なので、仮想マシン数で考えても1ライセンス。よってケース13の場合はWindowsのライセンスが3ライセンス必要になる。ここで注意したいのが、「仮想マシンは全部で4台だから2ライセンスですむ」という考え方はできないということだ。
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次に、VMware HAを有効にする場合を考えてみよう。ケース14の場合は通常物理サーバ1号機をWindows サーバを起動させるサーバとし、物理サーバ2号機はHA先としている。物理サーバ1号機に障害が発生した場合に、仮想マシンを2号機で起動させる想定をしている。このような場合、ライセンスはどう考えればよいだろうか。実は物理サーバ2号機にもWindowsサーバのライセンスが必要になる。まず、物理サーバ1号機は仮想マシンが3台起動しているため、Windowsライセンスが2ライセンス必要。1号機障害時には、仮想マシンが3台が物理サーバ2号機で起動する想定なので、2号機にもWindowsサーバライセンスが2ライセンス必要になる。よってケース14の場合、全部で4ライセンス必要になる。Win_licence_010
ライセンス費用を削減したい場合、たとえば仮想マシン3台のうち1台が管理系のサーバなどで、業務に必須のサーバでないケースは、HA対象から除外すればよい。これがケース15だ。この場合、物理サーバ1号機では仮想マシンが3台稼働しているので、Windowsライセンスが2ライセンス必要になる。1号機障害時に、2号機で稼働する仮想マシンは2台なので、2号機には1ライセンス必要。合計3ライセンスになる。
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ケース16の場合は物理サーバ1号機、2号機ともに2ライセンス、トータルでWindowsライセンスが4つ必要になる。各サーバで最大何台のWindowsが稼働するか考えればよい。
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ケース17はWindowsサーバが3ライセンス必要。説明は省く。
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もう慣れてきただろう。しかし、難しいのはここからだ。ESXi2台構成の場合は片方に障害が起きたときの仮想マシンのHA先がひとつに決まるのでシンプルだが、ESXiが3台ある場合は1台に障害が発生した場合、仮想マシンがどこに移動するかがわからないからだ。また、3台のESXiのうち2台に障害が発生するケースもある。

ケース18を考えてみよう。すべての仮想マシンのHAを有効にするが、ESXiの2重障害を考えないケースだ。物理サーバ1号機に障害が発生したとしよう。この場合、物理サーバ1号機で稼働していた、仮想マシンは物理サーバ2号機に移動するか、3号機に移動するかわかならい。よって、すべての仮想マシンが物理サーバ2号機に移動したとして、2号機に仮想マシン6台分の3ライセンス、すべての仮想マシンが3号機に移動した場合も考え、3号機にも3ライセンス必要になる。同様に物理サーバ2号機に障害が発生した場合を考えると物理サーバ1号機にもWindowsライセンスが3ライセンス必要となり、ケース18の場合、トータルで9ライセンス必要となる。要するに、各物理サーバで仮想マシンが最大何台稼働する可能性があるかを考えて、その分のライセンスが必要となる。

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ケース19は2重障害を考える場合。物理サーバ3台のうち、2台同時に障害が発生する場合を考えると、各物理サーバで最大9台の仮想マシンが稼働するので、各サーバに5ライセンス、計 15のライセンスが必要になる。
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ちなみに2重障害を考ないか(ケース18)、考えるか(ケース19)は解釈となってしまい、絶対的な答えはない。グレーゾーンとなりうる。次のような理由で2重障害は考えないと、いうことができるかもしれない。
・物理サーバ1台に障害が発生したら、速やかにパーツ交換等の対処するため2重障害は考えません
・物理サーバ1台には、物サーバ3台分の仮想マシンを稼働させるほどの、CPU、メモリを積んでいません。

ところで、VMware vSphere にはアドミッションコントロールという、HA先のサーバを限定する機能がある。ケース20は物理サーバ3号機を仮想マシンのHA先として固定している。たとえば、物理サーバ1に障害が発生した場合、仮想マシンは物理サーバ2号機には移動せず、必ず物理サーバ3号機に移動する。そうすることによって移動先のライセンスは物理サーバ3号機分だけを考えればよいのだ。この場合、2重障害を想定しなければ、物理サーバ3号機で稼働する仮想マシンの最大数は5となるため、物理サーバ3号機には3ライセンス必要になる。よってケース20で必要になるライセンス数は8となる。
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アドミッションコントロールを有効にしてかつ、1号機と2号機の2重障害を考える場合は、必要ライセンス数は10となる。
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最後に一番現実的なパタン。
①HA対象の仮想マシンを重要なサーバに限定
②アドミッションコントロールでHA先の物理サーバを限定
③HA先の物理サーバを固定
これでライセンス数をグンと減らすことができる。
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以上、VMwareの機能の詳細はこの本がわかりやすい。

VMware徹底入門 第4版 VMware vSphere 6.0対応

ライセンスを見積るときは、あくまで考え方の参考として、マイクロソフトの公式サイトでちゃんとかくにんしてください。僕は責任持ちません。そんじゃーね。

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