VMware vSphere環境の共有ストレージを理解する

VMwareを利用して仮想環境を構築するときに、共有ストレージという概念がでてきますが、初学者にとっては意外と難しい概念であるようです。そこで今回は共有ストレージとは何かというこをできるだけわかりやすく説明したいと思います。まずはじめに、ESX1台環境で仮想マシンと仮想マシンの実態について説明しましょう。仮想マシンの実態はファイルです。ESXはこの仮想マシンファイルを読み込んで、実行します。これが仮想マシンが起動した状態です。仮想マシンの実態はファイルである、ということは仮想環境を理解するうえでとても大切なことなので覚えておいてください。下の図の場合仮想マシンはローカルディスクに保存されています。ちなみに自サーバーの内蔵ディスクのことをローカルディスクと呼びます。

次に仮想マシンが複数台ある環境を考えてみましょう。下の図の場合も共有ストレージを利用しない構成なので、仮想マシンの実態である仮想マシンファイルはローカルディスクに保存されています。

この場合、ESX1台が故障すると仮想マシンAおよび仮想マシンBは停止してしまいます。VMware HAの機能によって、ESX2号機で起動できるのでは?と思われるかもしれませんが、無理です。なぜなら、仮想マシンAおよびBの実態である仮想マシンファイルは故障したESX1号機のローカルディスクに保管されており、ESX2号機は読み込むことができないからです。

次に共有ストレージを利用する場合を考えてみたいと思います。この場合はこれまでと違い仮想マシンファイルはローカルディスクではなく、共有ストレージに保管されます。下の図はFCストレージを利用する場合のイメージですが、iSCSIの場合でも、NFSの場合でも考え方は変わりません。大事なのは仮想マシンファイルがローカルディスクではなく、共有ストレージに保管されるという点です。

共有ストレージを利用している場合はESX1台に障害が発生しても、別のESXで起動させることができます。下の図の場合ではESX1号機が故障してしまったため、1号機で起動していた仮想マシンAおよびBのファイルを2号機から読み込み直して2号機で起動しています。これがVMware HAです。ローカルディスクではなく、共有ストレージに仮想マシンファイルがあるため、ESX1台に障害が発生しても、別のESXが仮想マシンファイルを読み込んで起動させることができるのです。


最後にVMwareについておすすめの本を1冊紹介しておきます。VMwareに関してはこの本が一番わかり易いです。

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